朝鮮はなぜミサイルを撃つのか
教材 「最高人民会議第14期第7回会議での施政演説」「核戦力政策に関する法令を発布」

【A】最近でも自民党と公明党が共和国が脅威だと報道して、対抗のために軍備を強化するとし、戦争を推し進めようとしている。新型大陸間弾道ミサイルの試射の映像も公開されている。共和国は自衛的な手段として核戦力をもっていることが明らかにされている。今回共和国では核戦力政策について法制化した。そこに大きな意義がある。
【B】10月にはミサイルが通過したとJアラートが鳴って、政府は子供に防空頭巾を準備するとか、防空壕を準備するとか、本当に馬鹿げたことをやりながら、朝鮮が脅威だと宣伝している。中国の脅威もあおっている。中国の船が日本の領海に入ったとか、防衛力を強化するために都合のよい理由をつけてあおっている。クウライナとロシアのことも、チャンスだと思って、ロシアを避難して不安をあおっている。普通の人は、不安がって何も準備しないで、ミサイルを撃ち込まれたら大変だと思っている。日本は米国の言いなりになっている。植民地と同じだ。日本には外交なんてない。自分たちが運動の側で何もやらないと、どんどん戦争への道を進んでしまう。
【C】日本政府は朝鮮のもミサイル試射の報道を通じて危機意識をあおって、軍事力を強化しようとしている。米韓も、日本の自衛隊も含めて防衛力強化にやっきになっている。
岸田政権は防衛費を2パーセント拡大することを公然と言っている。2パーセントというのはどのくらいの金になるのか。物価上昇や格差拡大で国民の生活は大変苦しく、困窮化させているのに、軍事力を強化していこうとしている。戦時中は90%が軍事予算に使われていた。これは国民が飢えて死ぬ状態だった。サツマイモのツルを食べたり、着物を売って食料に替えた状態だった。防衛費がどんどん増えてそうなっていく。共和国は米国によって封じ込め政策をされ、軍事的威嚇をされてきた。国民は大変な状況に直面していると思う。主席は朝鮮を敵に回す国がなくなればよいと述べていた。朝鮮は国民が豊かに暮らせるようにしようと願っている。日本としては、隣の国として、仲良くしていくようにしなくてはならない。今は、「狼がくる」とマスコミは嘘をついて不安をあおっている。事実はそうではない。朝鮮のことを正しく伝えていかなくてはならない。防衛費をなくすように運動していかなくてはならない。沖縄など島が基地化されている。中国が攻めてくると宣伝している。基地を拡大に反対する運動を強めていかなくてはならない。今の大学生などぜんぜん危機感をもっていない。ヨーロッパでは学生が情勢を把握するのが早く運動も起こっている。
【D】映像もみて、日米韓が朝鮮にたいする軍事演習を繰り返してきた。それに対抗する自衛的手段として共和国はミサイルを発射していることがよくわかった。共和国では、核戦略に関する法令が発布された。意義あることだとよく伝えていくことが大事だと思った。戦争に走るのではなく、問題があったら話し合いをして解決していくようにしなくてはならない。対話をして解決していく考え方をもっていけるようにしていきたいと思う。
【E】日本での運動の課題や方向性についてはCさんが述べてくれた。その通りだと思う。今、沖縄の地ではチュチェの思想が学ばれている。生活の中でチュチェ思想で生きて向き合っている。沖縄では、チュチェ思想を学んでいる人や辺野古の運動をしている人など自主的な立場に立って、家族ぐるみで、大学の先生や労働者の人たちが取り組んでいる。運動をおこなっていくうえでは思想的な機軸が必要だと思う。CさんやBさんも言われているように、日本では情報を操作しているし、多くのひとは影響を受けてしまっていると思う。
身近な人たちから、民衆を信じて活動していくことが大切だなと思った。朝鮮では緊張した状態で帝国主義諸国と向き合っている。施政演説の全体を読んでも、主体を政治に反映しており、すごく勇気づけられるし、そこから学び日本の状況に応じて活動していかなくてはならない。
【C】訪朝したのは20年も前だと思うが最近の映像をみると、国民生活もよくなってきていると思う。社会主義建設が進んでいる。そうとうの思想教育も行い、経済的発展もなされていると思う。以前は日本の社会科学研究者も、共和国は生活が困窮しているといっていた。今は違う。この間のコロナの問題でも、軍を挙げて解決に取り組んだ。そういうことができるのが朝鮮の優越性だと思う。本当のことを伝えていくことが必要だと思う。
【F】朝鮮はミサイルの試射も、すべて包み隠さずインターネットに公開している。米韓合同軍事演習に対して、どのような軍事行動をおこなったかも明らかにしている。世界中がそれを見ている。共和国の核戦力にやましいものは何ひとつない。正義の核戦力だということがわかる。悪いのはアメリカと追随勢力であることは明らかになっている。
ロシアと中国をはじめ、多くの国々が共和国を支持し連帯している。自主勢力が大きな力をもち、アメリカが衰退してしまっていることがはっきりとわかる。